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サッカリンNa(ナトリウム)は発がん性の危険性が・・・使用基準値は?

最古の人工甘味料とも呼ばれるサッカリンNaは、砂糖不足していた戦時中に砂糖の代わりとして用いられていたと言われるくらい歴史の古い甘味料です。
砂糖の500倍の甘さの人工甘味料で、少量で甘さが得られるのが利点ですが、毒性が強いことが分かり、使用が見合された時期もありましたが、後に様々な研究で安全性が確認され再承認されました。

しかしながら、当時のニュースでのイメージが根深く、「サッカリンは毒」「危険な糖」と言う言葉を耳にすることもありますし、その印象が払しょくしきれていないサッカリン。
実際安全性は本当に確認されたのでしょうか?

サッカリンNa(ナトリウム)の目的や摂取することで考えられるリスクとは?

サッカリンは血糖値を上げない糖であり、糖尿病患者用に、肥満改善目的にと健康食品として利用されることが多いです。

サッカリン自体にカロリーがないと言うより、身体に吸収されず排出されることから実質カロリー0という事になるのです。
そのことから血糖値を上げない特性があり、糖尿病治療中の患者などは血糖コントロールに利用しやすいメリットがあります。
少量で砂糖と同等以上の甘味が得られることも利点として使われてきました。

しかし、過剰摂取(1日5~25g程度)では苦みを感じる点や、胃酸過多、不妊、お腹が緩くなりやすいといった症状がみられることがあり毒性が高いと言われています。

安全を期すために食品衛生法により1日の許容摂取量が体重1㎏あたり5㎎と定められています。
また、厚生労働省から使用基準も定められています。

食品 使用基準値
こうじ漬、たくあん漬 2.0g/kg未満
しょう油漬,、みそ漬、魚介加工品 1.2g/kg未満
海藻加工品、つくだ煮、煮豆 0.50g/kg未満
粉末清涼飲料 1.5g/kg未満
アイスクリーム類、ジャム、あん類、漬物、発酵入、フラワーペースト類味噌 0.20g/kg
練り製品、乳酸菌飲料、シロップ、清涼飲料水 0.30g/kg未満
菓子 0.10g/kg未満

(厚生労働省より引用)

サッカリンNa(ナトリウム)に発がん性物質はあるか?

動物実験で子宮癌や膀胱癌が認められたことで発がん性があると言われました。

しかし、実験に用いられたサッカリンナトリウムには不純物が含まれていたとのことから、サッカリンが直接癌発生に影響したのではないのではとの見解もあります。
さらに、一部の研究結果では逆にがん細胞の成長を遅らせることや、転移を防ぐ効果があるとの報告もあります。

1977年にFDA(米国食品医薬品局)が一度は人工甘味料としての使用を禁止しましたが、その後人体への健康被害は無いと判明し、安全性が確認できたため日本でも現在は使用量の制限は設けているものの禁止解除しています。

しかし、サッカリンナトリウムの発がん性を指摘する見解は現在も多く、最近では企業でも食品に使われることは少なくなってきました。

サッカリンNa(ナトリウム)がよく使われている食品の例は?

漬物
チューイングガム
粉末ジュース
清涼飲料水
乳酸菌飲料
缶詰
ダイエット甘味料
魚介加工品など

その他、歯磨き粉にも使用されます。
歯磨き粉に関しては、サッカリン以外にも「フッ素」がよく使われますが、こちらについても合わせてご覧ください。
関連記事⇒歯磨き粉に含まれるフッ素が人体に危険な理由とは?

サッカリンをどう受け止めればいいか?対策は?

現在日本の加工食品ではサッカリンではなく、スクラロース・アセスルファムカリウム・アスパルテームなどが使用されるケースが多いです。

サッカリンに毒性があるため、代わりに無害の甘味料が開発されたように思えますがこれらは全てに毒性が指摘されています。
しかし、サッカリンが使われないのは、やはり安全性に疑問があるということなのかもしれません。

各種人工甘味料の危険性については以下の記事を確認してください。

【関連記事】
アスパルテームが頭痛、下痢、血糖値上昇の原因?厚生労働省の安全性は?
スクラロースの安全性とは?甘味料の血糖値上昇や毒性について
アセスルファムKに発がん性物質、血糖値、下痢の副作用の危険性が?

サッカリンをはじめ、人工甘味料は避けるべき添加物と考えられます。

食品のラベルの成分表示を確認して使用許可量が定められていることもあり、サッカリンが添加された飲食物を利用する場合は、成分表示をきちんと確認するようにしましょう。

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