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黄色4号、5号の原料と安全性は?発がん性で次々使用禁止へ!

今回も引き続き着色料についての記事です。
黄色4号、5号も赤色2号、3号と同じタール色素の一つで、昔は石炭から作られていましたが現在の原料は石油から精製されています。
黄色4号は合成着色料のなかでかなり広範囲に使用され、一番多く使用されるとも言われています。

目次

黄色4号、黄色5号が食品に使われる目的は?

食品の色を明るく、美味しそうに見せる効果や、微妙な色合いを出すことで逆に自然食に見せる目的で使用されます。
黄色5号は特に光や熱にも強いことから食品メーカーでは使い勝手が良いようです。

黄色4号、5号が人体に与える影響とは?

黄色4号はこれを身体が異物としてみなす為、じんましん、喘息、鼻腔内狭窄(鼻の中が狭くなり呼吸がし辛くなる)、目の充血、消化器症状などのアレルギー症状を引き起こすと言われています。

いわゆる「拒否反応」です。

食欲不振や下痢など急性毒性も強いとされています。
また、精神状態が悪くなりストレスを感じやすくなることや、多動性障害、注意欠陥、染色体異常といったことの原因になるとも言われますが、エビデンス(化学的根拠)は明確ではないようです。

動物実験では体重1㎏に対して、およそ12.5g投与し死亡例があったとの報告もあり、人間の致死量については推定500gと算出されています。

また、えさに黄色4号を混ぜて与えたところ、体重減少や胃炎等や下痢など消化器症状という結果も出ています。
黄色4号・5号は石油系の着色料ですが、ヨーロッパでは子供の発達障害の影響があると明示しています。

このような結果を踏まえて厚生労働省は一日の摂取許容量は、体重1Kgに対して7.5mgと定めています。
ただ、そもそも見た目を良くするためだけであり、食べる必要のないものなので摂取しない(特に子供は)に越したことはないでしょう。

黄色4号、黄色5号に発がん性物質はあるか?

黄色5号は発がん性があると言われていますが、明確な学術論文がないことからとりあえず日本ではまだ使用が認められています。

着色料は1号、2号、3号がなく4号から始まるといったように番号が飛び飛びになっていますね。
それは過去に発がん性物質や健康被害について明確になったものから、次々使用を禁止されたためです。

そもそも日本での添加物の指定、禁止といった基準は緩い…というかエビデンスレベルの高い論文が出ない限りは、例え海外で禁止されても日本国内で使用を禁止するという措置まではとりません。

ただし、逆を言うと危険性が明確になったら今まで使用を認めていたものがいきなり次の日から
「これは非常に危険な添加物なので使用を禁ずる」
といった通達が行われる可能性があるということにもなります。

使用が禁止されていないからと言って、健康被害はなく安全であるということではないので、それは留意しましょう。

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黄色4号、黄色5号がよく使われている食品の例は?

有名なところでは沢庵漬け、福神漬けでしょう。

・焼き菓子
・のりの佃煮
・かき氷のシロップ
・ジュース
・キャンディ
・和菓
・魚肉加工品
・うに
・数の子

などにも使用されます。

黄色単色のみでなく、他の着色料と混ぜて微妙な色合いを出すのにもよく使われています。

黄色4号、黄色5号を避けるための対応策

成分表示を確認して、黄色4号、5号という記載のある食品を選ばないようにするしかありません。
もしくは、信頼できる食品メーカーや卸業者から無添加食品を取り寄せするのも安心ですね。

特に小さい子供のいる家庭や妊婦さんは遺伝子毒性が高いこともありますし、子供さんやこれから生まれてくる赤ちゃんの為に特に気を付けたいところです。

まとめ

数の子やうになど、色が暗く黒ずんだものと鮮やかなものと売れていれば、鮮やかなほうが鮮度がいいと思いがちです。
しかし、成分表示を見てみるとこれらの商品は大抵黄色4号、5号といった着色料が用いられています。

「色がきれいなもの」=「鮮度がいい」ということではありません。

商品を購入する際は成分表示を見る習慣をつけ、見た目の鮮やかさに騙されないことも大切なのです。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • なぜ、日本は、こういった着色料や保存料を使うのか。使ってない食品を探す方が一苦労。がんの治療や、医学が発達しても、食品に使われる材料に問題があるから、根本を改善しないとダメだと思うのですが。

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