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増粘多糖類の種類と発がん性の危険性とは?成分表示義務なしの正体不明な添加物

増粘多糖類の文字のイメージからはさほど危険な感じを受けないこの添加物。
増粘多糖類は科学的に製造されたものばかりでなく、植物や海藻から抽出された成分を利用する場合も多々あります。
天然素材であれば危険性が少ない添加物なのでしょうか?

増粘多糖類の原料と食品に使われる目的

海藻類から抽出したカラギナン、りんごや柑橘類を原料としたペクチン、マメ科植物から抽出したグァーガム、微生物が生成するキサンタンガムなどがそれに当たります。

関連記事⇒キサンタンガムが体に与える危険性に迫ってみた

粘り気を出したりゲル化(ゼリー状)したり、食品と食品のつなぎに使用されたり、乳製品の安定剤とされたりという用途で使用されます。

・かまぼこやちくわなどの練り物に加えることで、商品に粘りを出します。
・乳酸菌飲料などに利用されることも多く、商品の劣化を予防できます。
・ジャムなどの加工過程で加え、ゼリー状に固める役割もあります。

増粘多糖類のメリットと摂取することで考えられるリスク

舌ざわり、のどごし、歯触り等を微調整したりとろみを付けたりします。
食感を良くするのが最大のメリットですね。

また、ジャムなどはさらさらした物だと塗りにくいですが、ゼリー状になっていたりとろみがついていたりすると、塗りやすくなることと付着しやすくなることも良いですね。

乳飲料のように栄養価が高いものは劣化しやすい特徴がありますが、劣化を防ぐことができるので安心して口にすることができます。

リスクとしては、アラビアガムやトララントガムを吸入すると、喘息などのアレルギー症状や消化器官損傷を引き起こす可能性もあると言われています。

ただし、これを食品添加物として経口摂取した場合のリスクは報告されていません。
アレルギー症状が出やすい人や喘息傾向のある人で心配な人は注意した方が良いかもしれませんね。

また、藻類の一種のフルセリアから抽出した「ファセーラン」は鶏卵1リットルに対して5mg投与したところ、出生ヒナに異常が見受けられたという実験結果もあります。

人間での健康被害は聞かれていませんが、何かしらの被害が出る可能性は完全に否定はできません。

発がん性物質はあるか?

増粘多糖類と呼ばれる食品添加物の中では「トラガントガム」「ファーセレラン」「カラギナン」は発がん性を高める可能性があると言われる増粘多糖類です。

マメ科のトラガントから分泌される物質を乾燥させて作られるトラガントガムは、全体量の1%~5%重量を2年間連続摂取させた場合、胃と乳頭にがんが発生したという動物実験結果があります。

藻類から抽出した成分であるカラギナンは発がん性物質を含むとされています。

ただし、これらの研究は『長期に渡る高濃度投与』という動物実験であり、実際にはそれだけ高濃度に含む食品は存在しないと言われていますので、神経質になりすぎる必要もないのかもしれません。

よく使われている食品の例は?

・冷凍品
・アイスクリーム
・シャーベット
・レトルト食品
・練り製品
・インスタントラーメン
・春雨
・ウスターソース
・とんかつソース
・ドレッシング
・焼肉のたれ
・ジャム
などに使用されます。

増粘多糖類を摂取したくない場合は?

ドレッシングやジャムなど手作りできるものはなるべく手作りにすると良いでしょう。

また、春雨やインスタントラーメンなど、麺類や練り製品は使用前にさっと茹でこぼすのも一つです。

濃厚なアイスクリームという訳にはいかないでしょうけれど、小さな子供さんがいる家庭では手作りのアイスキャンディを作るのもおススメです。

ただし、その場合に保存料たっぷりの原料を使用して作ったのでは結局同じことになります。

生のフルーツをジューサーにかけて作ったお手製ジュースなどで作りましょう。

おやつに糖分の多いものを出さず、ふかし芋や生のフルーツなどで代用するというのがベストでしょう。

目次

増粘多糖類は成分表示義務が甘い

増粘多糖類は1種類のみ加工に使用されている際は成分表示に表記されますが、2種類以上使用されている場合は「ゲル化剤」「増粘多糖類」と表示されることが食品衛生法で認められています。

良心的なメーカーでは、危険性のあるとされる増粘多糖類は使用しないようにしていますが、必ずしも上記に示した増粘多糖類が使用されていないとは言えません。
つまり、避けたい成分を含んでいるかどうか判断ができないということです。

「発がん性物質はあるか?」で記したように、過剰摂取でなければ神経質になりすぎる必要はありませんが、心配という人は増粘多糖類を含む食品は避けるようにしましょう。

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