自律神経失調症の症状はとても辛いものです。
原因不明の吐き気やめまい、動悸などは他人から見ると普通に見えるため、気づいてもらいづらい症状でもあります。
自律神経失調症は、ストレスなどの精神的な要因で交感神経と副交感神経のバランスが崩れることが原因と言われています。
病院に行って自律神経失調症と診断されても、精神安定剤や睡眠薬などを処方されるだけなので、自律神経を整えるための根本的治療までは中々行えません。
根本的に自律神経失調症の根治を目指すなら、ストレスの他にも身体的な骨のゆがみや食生活も同時に改善していく必要があるでしょう。
自律神経失調症で不足しがちな食品
自律神経失調症に関係する食品のうち、不足しがちなものは次の通りです。
【ビタミンB1】
神経に影響を及ぼすと言われ、不足すると集中力欠如やイライラ感といった不定愁訴の原因になります。
【マグネシウム】
神経の高ぶりを抑えてくれる働きがあるため、不足すると精神的に不安定になりやすくなります。
【亜鉛】
脳内神経伝達物質の生成をしてくれる成分です。うつ病やパニック障害はセロトニンという神経物質が不足することが原因なため、非常に重要な栄養素であります。
これらは豚肉、大豆、レバーといった食品に多く含まれています。サプリメントで不足している栄養素を補うのもいいですが、できるだけ食品がから摂るようにしたいですね。
体に悪影響を及ぼす食品添加物
自律神経失調症は体にいい食品を食べれば改善するといった単純なものではなく、現代の食文化によって病気になりやすい環境になっているということを認識する必要があると思います。
例えば、スーパーやコンビニで販売されているお菓子や弁当、惣菜、冷凍食品、清涼飲料水にどのような食品添加物が使われているか知っていますか?
パニック障害の記事でも書きましたが、次のような食品や添加物は体内で悪影響を及ぼす代表的なものです。
食品添加物(化学調味料、合成着色料、人工甘味料、合成保存料)
トランス脂肪酸(マーガリン、ショートニングなど)
遺伝子組み換え食品(コーンスターチ、ぶどう糖果糖液糖、トレハロースなど)
小麦、大麦、ライ麦(パン、パスタ、ラーメンなど)
糖分(白砂糖を多く使っているお菓子など)
塩化ナトリウムの過剰摂取(精製塩)
カフェイン(コーヒー、コーラ、緑茶)、アルコール、タバコ
パニック障害も自律神経の乱れが原因なので、考え方は同じです。
特に人工甘味料の危険性は、健康に気を使うのであれば知っておくべき知識です。
⇒アスパルテームが頭痛、下痢、血糖値上昇の原因?厚生労働省の安全性は?
⇒スクラロースの安全性とは?甘味料の血糖値上昇や毒性について
⇒甘味料アセスルファムKに発がん性物質、血糖値、下痢の副作用の危険性が?
これら人工的な添加物は、体内で消化吸収されないため、腸が炎症を起こすことが指摘されています。
腸というのは、第2の脳と言われているほど重要な臓器であり、炎症が起きれば体の様々なところに異常がでる可能性があるのです。
[ad#ad-1]胃腸にいい食事とは?
自律神経失調症の場合、アルコールやタバコも控えた方がいいですが、同様に交感神経を刺激するカフェインも危険です。
私は元プログラマーだったのですが、毎日の残業でタバコの量は増え、お酒も飲み、おまけに睡眠不足とストレスを抱えていました。
肩こりや首こりなど長い間自律神経失調症の症状を抱え続けた結果、ある日パニック障害を発症してしまったのです。それからお酒やタバコはぴたっと止めましたがコーヒーやコーラといったカフェインを多く含むものは飲んでいたのですが、決まってその日は調子が悪かったです。
自律神経失調症を改善したいのであれば、カフェインは一切摂らないようにしましょう。よって食事は何を摂ることにフォーカスするのではなく、何を摂らないかを考えた方が確実にいいわけです。
といっても上記にあげた食品添加物を避けようとすると、ほとんど何も食べられないことに気づくかと思います。それほど現代食というのは、危険なものにまみれているということです。
いきなり無添加食にしようとするのも現実的ではないので、まずはカフェインと人工甘味料だけは摂らないようにするのがオススメです。
つまり胃腸のことを考えるならば、これまでに上げた食品を避けることが大切であり、後は好きなものを食べてもいいと思います。
全て完璧にやろうとするのではなく、無理しない程度に少しずつやっていくのがコツです。
ちなみに自律神経は首に多く集まっているため、肩こりや首こりがひどい人は、緊張した筋肉が自律神経を締め付け、交感神経を刺激してしまっている可能性があります。
⇒原因不明と言われたパニック障害の原因はストレスではなく首にあった!?
知らず知らずのうちに、肩に力が入っていたり、デスクワークの仕事で目を酷使したり、猫背になってしまったりといった生活習慣も原因の一つでもあるのです。
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