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パニック障害 闘病記 ~診断~

「パニック障害」

医師から手渡された冊子にはそう書かれていた。

パニック障害?
始めて聞いた言葉ではなかった。KinKi Kidsの堂本剛など、芸能人でもよくパニック障害になったというニュースを聞いたことがあったし、テレビの特集でパニック障害者の闘病生活を放送していたのを見たことは何度かあった。

先生から渡された冊子は、パニック障害を理解するための症状や原因、治療法について記載されたものだった。そこには、動悸、めまい、吐き気、死んでしまうかもしれないという不安感などが主な症状として書かれており、私が一番つらいと感じていた頭のことには触れられていなかった。

そのため、最初にパニック障害と告げられてもあまり信じられなかった。なにしろパニック障害というのは、電車にのれないとか、ある場所に行くと調子が悪くなり、その時以外は普通に大丈夫な病気と認識していたからだ。

私の症状は、電車とか関係なく、何もしていないにも関わらず、何の前触れもなく動悸やめまいが起こったのだ。それに、今では発作が起きていないときでも、常に不定愁訴、頭の異常があり、パニック障害のようにトラウマ的な要因は一切思い当たらなかった。

パニック障害と診断された当日は、腑に落ちず半信半疑の状態だったが、抗うつ薬としてパニック障害患者に処方されるSSRIという薬を処方されたので、とりあえず飲んでみることにした。
今まで内科、脳神経外科に行っても異常は見つからず、薬も処方されなかったため、何かにすがるものができただけでもよかったと思えたのだった。

帰宅してから、パニック障害のことについて調べたかったのだが、当時の自分はパソコンができない、文字も読めない状態だった。パソコンや文字を読むと、頭の症状がどんどん強くなってしまい、悪化してしまうのだ。

そこで、彼女に頼んで「このキーワード検索したサイトを印刷しておいてくれ」とだけ頼んでおいた。
SSRIを飲み始めてからは、特に悪化したような感覚はないが、改善もしているようにも思えない。処方されたSSRIは2週間分だったので、2週間おきに通院することになる。
2週間後、先生に薬のことを聞いてみると、処方されたSSRIは抗うつ薬の中では弱いものらしく、効き目は徐々に現れてくるようだった。

おそらく自分の病気は、今までの生活習慣によって徐々に蓄積されたものなのだろう。ならば、それが回復するのもまたゆっくりなのも仕方がない。そう思って薬だけは飲み続けるようにしていた。

次第にパソコンもできるようになったため、パニック障害についてのありとあらゆるサイトを見て回り、発病するときのこと、心臓が破裂するほどの動悸、めまい、不定愁訴といった症状など、知識をつけていった。

そして、症状のチェックリストで、当てはまった数が〇〇以上ならパニック障害の疑いありというサイトで診断して見た結果、ほぼ全ての項目に当てはまってしまったのだ。
その瞬間は何か清々しい気持ちになった。

自分の病気はパニック障害以外にないとやっと確信したのだった。

やっと自分の病名がはっきりした。この瞬間からは、今までに一度もパニック発作を起こすことなく、過ごすことができている。
まだ頭の違和感は残っているが、以前に比べたらかなりマシになっている。あの日の心療内科に行った時が、一番症状が重い時だった。

しかし、まだ闘病生活がこれから始まる。なぜならSSRIを投与しているうちは対処療法にすぎないからだ。
パニック障害の根本的な原因はどこかにある。今はそれを薬で抑えているだけなので、薬をやめれば離脱症状でパニック発作が再発する可能性は高いだろう。

仕事を辞めた今では、様々な文献や本、インターネットを通してパニック障害、及び現代病と言われる病気について徹底的に調査、勉強した結果、ほぼその原因は分かってきた。

その中で導き出された答えは、パニック障害に関わらず、糖尿病、肥満、うつ病、自律神経失調症、白血病、頭痛など、原因不明の現代病のほとんどは、根本的な根っこは全て繋がっているのだと確信に近づいたため、このサイトを立ち上げたのだ。

同じように、パニック障害で悩んでいる方、原因不明の病気に悩んでいる方に、これまで勉強してきたことが役に立つかもしれない。そう思って今もこうして記事を書いている。

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