コーンスターチというのは、トウモロコシを原料にしてすり潰して、食物繊維などを分解して作られた粉です。
加工食品では食品添加物として位置づけられています。
一般家庭ではでんぷんと言えば片栗粉を使用することが大半であまりコーンスターチを使用することはないかもしれません。
しかし、市販の惣菜や菓子類などでは使用頻度が高い添加物なのです。
食品に使われる目的
コーンスターチの用途はでんぷん(片栗粉)と同じようなものです。
料理をする際に粘り気やあん(とろみ)に使ったり、プリンやブランマンジェなどのお菓子を固める目的や、揚げ物の衣にもよく使われます。
冷凍食品などの品質を安定させる働きや、ベーキングパウダーの主成分としてパンをふんわりさせる「ふくらし粉」としても使用されます。
その他、ファンデーションやベビーパウダーなど化粧品にも使われます。
摂取することで考えられるリスク またはメリット
片栗粉を使って調理した場合、作った料理は時間が経過して冷えてくると、とろみの粘度が弱くなることがあります。
しかしコーンスターチは冷めても粘度を維持でき安定したとろみがつきます。
濁らずきれいなあんが作れることや、なめらかにスイーツを固めることができることもできます。
揚げ物の衣に使われることもありますが、小麦粉の衣と比較して付着力が良いことや、食感よくサクサクした揚げ物ができることからちょっと本格的な仕上がりになります。
コーンスターチは大量に調理する加工食品向きなので、市販品でよく利用されるのです。
コーンスターチはトウモロコシをすり潰して作るのですが、すり潰しの段階で使用されることの多い「亜硫酸水」の毒性が指摘されています。
しかし、現在では乾燥させ粉末になるコーンスターチに亜硫酸が残留する可能性は極めて低いという考え方から安全性についてはあまり否定的な意見は聞かれません。
むしろそれよりも原材料として使用するトウモロコシ自体の問題について不安視されています。
発がん性物質・遺伝子組み換え原料はあるか?
過去記事でも説明しているように、トウモロコシを原料に使う食品は遺伝子組み換え食品である可能性がとても高いのです。
日本に入って来るトウモロコシの90%はアメリカ産で、遺伝子組み換え食品なのですが、問題になっているのが遺伝子組み換え食品の表示ルールです。
惣菜や加工品に使用する原料の使用割合が5%未満と少ない場合は、遺伝子組み換え食品を使用していることを表示しなくても良いという規定があるのです。
はっきり言ってコーンスターチが使用されている加工食品のほとんどは、上記に該当するので遺伝子組み換えの表示を必ずしも行わなくて良いことになっています。
「遺伝子組み換え食品」の表示がないからといって必ず使用していないとは言えないのです。
我々消費者はこれでは把握できないですよね。
関連記事⇒遺伝子組換え食品はなぜ危険性があるのか?問題点と健康リスクを徹底調査
よく使われている食品の例は?
ビール
清涼飲料水
スナック菓子
既製品揚げ物
プリン
プランマンジェ等
対応策、どうすればいいか?
大量調理向きで、食品メーカーは小麦粉代わり、ふくらし粉代わり、片栗粉代わりによく使用しますがコーンスターチが使われていない食品もたくさんあります。
食品によってはコーンスターチ(遺伝子組換えでない)と表記されているものもありますし、遺伝子組み換え食品の使用の有無が明確な信用できるメーカーの商品を買うなど、なるべく安全なものを選ぶ努力をしましょう。
スイーツに関して、ブランマンジェなどは家庭でも似たようなものが作れます。
どうしても食べたい時は手作りするのもいいですね。
【簡単ブランマンジェ】
食材 | 分量 |
豆乳 | 300m |
生クリーム | 200ml |
砂糖 | 50g |
バニラエッセンス | 少々 |
ゼラチン | 5g |
「作り方」 ①ゼラチンは同量の水を入れてふやかしておく。 ②鍋に牛乳と生クリームを合わせて弱火で温め、砂糖とバニラエッセンスを加える。 ③①を入れて溶かす。 ④冷蔵庫で固まるまで冷やす。 |
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