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牛乳に健康被害の危険性があるのは嘘か本当か?徹底追求してみた!

牛乳は健康に良いというのが常識であったのはもう昔の話。
今では、様々な健康被害のリスクが指摘され、牛乳の危険性を訴える情報がたくさんあります。
しかし、一方でカルシウムを始め牛乳を飲むことのメリットもあるとされています。
果たして牛乳を巡る論争の真相は?ここでは牛乳の健康被害の危険性の根拠について、徹底追求してみたいと思います。

目次

健康被害の危険性がある牛乳の成分:乳糖・カゼイン

牛乳

牛乳といえば「カルシウム」というのが一般的な認識だと思いますが、今回は、牛乳が危険視される根拠となっている「カゼイン」と「乳糖」という2つの成分について取り上げます。

カゼイン

カゼインとは、牛乳に含まれているたんぱく質で、筋力アップのためのプロテインとしても利用されることがあります。

一見健康に良さそうに思えますが、実は深刻なアレルギーに深く関わっていることがわかっています。
カゼインというのは、粘り気があり固まりやすいため、小腸で分解・吸収されにくい性質を持っているのです。

そのため、人によってはアトピーや湿疹、喘息といったアレルギー反応を起こしたり、最悪の場合は命の危険のあるアナフィラキシーショックを起こすこともあります。

さらにカゼインは、アメリカのラット実験によって、発がん性の確認もされたことがわかっています。

乳糖

乳糖とは、牛乳(乳製品)に含まれている成分です。

乳糖を摂取すると、乳糖分解酵素によって分解され、血液中に吸収されていきます。
しかし、この乳糖分解酵素が欠乏していると、乳糖を分解することができずに小腸に水分が貯まっていきます。
結果、下痢を引き起こすのです。

乳糖分解酵素が欠乏していることを「乳糖不耐症」といいます。
ですが、そもそも人は離乳すると乳糖分解酵素が減っていくので、「乳糖不耐症」の人は多いとされているのです。

もし牛乳を飲んで、下痢、皮膚炎、神経痛などの症状が表れたら「乳糖不耐症」を疑いましょう。
間違っても、便秘解消やデトックス効果と捉えないことです。

「乳糖不耐症」であるかを診断するには、牛乳や乳製品を3~4週間ぐらい摂るのを止めてみて、症状が改善するかどうか確認します。
そして、また乳製品を食べて症状がぶり返したら「乳糖不耐症」つまり乳糖分解酵素が少ないということになります。

このように症状が出る場合は、牛乳を飲んではいけない人と判断できます。
乳糖分解酵素が離乳すると減っていくということは、そもそも大人の人間にとって牛乳は必要ない飲み物なのかもしれません。

何を食べて育った牛の牛乳かで変わる

「乳糖不耐症」ではなく牛乳を飲めるとした場合は、さらに牛乳について知っておきたいことがあります。
牛乳というのは、牛の乳、つまり牛ですよね。

この牛に何を食べさせているかが重要なポイントなのです。
果たしてどのように牛が育てられているかを考えたことはあるでしょうか?

本来、牛は草食動物なので、牧草を食べて育つものです。
牛

しかし、牧草はコストが高いので、現在ではコストの低い輸入の大豆、とうもろこしなどの穀物が使われるのは一般的になっています。
牛

結果として牧草を食べて育った牛と穀物を食べて育った牛の牛乳では、以下の成分(栄養素)に大きな違いが出ることがわかっています。
・オメガ3脂肪酸
・オメガ6脂肪酸

オメガ3脂肪酸といえば、エゴマ油や亜麻仁油など、良質な油が健康にいいと注目されている栄養素ですね。
実は牛乳にも含まれているのです。

一方オメガ6は、ポテトチップやファーストフードで使われるような油に多く含まれているものです。
このオメガ6が過剰になってしまうと、様々な健康被害があるとされているのはご存知の通りです。

オメガ3とオメガ6の理想的な割合は、オメガ3:1に対してオメガ6は1~2程度と言われています。
しかし、現在社会では、オメガ3:1に対してオメガ6は最大20程度までになっています。

【理想の割合】
オメガ3:1
オメガ6:1~2

【現代の日本人】
オメガ3:1
オメガ6:20

このようにオメガ6が過剰になってバランスが崩れた状態だと、やがて病気になってしまうリスクがあります。

さて、牧草牛から出来た牛乳ですが、穀物で育てられた牛に比べてオメガ3脂肪酸が豊富に含まれているのです。
牧草牛からできた牛乳の方が、オメガ3は62%多く、オメガ6は25%少なかったというデータがあります。
さらに、牧草牛にはCLAという代謝促進効果のある脂質も豊富に含まれているも魅力的です。

一方で、穀物で育てられた牛の輸入された大豆やとうもろこしは、そのほとんどが遺伝子組換え肥料になっています。
遺伝子組み換え食物による健康被害も懸念せざるを得ないのです。

遺伝子組換え食物は発がん性の危険性が指摘がされており、できるだけ避けたい食品です。
遺伝子組換え食品はなぜ危険性があるのか?問題点と健康リスクを徹底調査

つまり、牧草で育てられた牛乳と、穀物で育てられた牛乳では、栄養素に大きな違いがあり全く別の飲み物になっているということが言えます。

現在の牛がどのように育てられて、牛乳が販売されているか知らない人はこちらの動画が参考になります。
【動画】乳牛と私たち – 動物由来の食べ物がどのようにしてやってくるか(外部リンク)

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牛乳の選び方のポイント

もし牛乳が飲みたいのであれば、選び方は牧草で育てられた健康な牛からできた牛乳が良いでしょう。

しかし、日本で販売されている牛乳はほとんどが穀物で育てられたものになってしまっています。
残念ながら牧草で育てられた本来の牛の牛乳は、スーパーなどで手に入れることは難しいのが現状なのです。

牛乳は、私達が子供の頃から健康のため、身長が伸びる、骨に良いと言われて飲まされてきましたが、今となってはその真実は非常に怪しいと言わざるを得ません。

だからと言って絶対牛乳を飲んだらダメかと言うと、そうではなくあくまで健康のために飲むのか?それとも味が好きだから嗜好品として飲むのかによって変わってきます。

つまり、健康のために飲むことを考えているなら、飲まなくても良いのではないかと思います。

そもそもこの記事を読んでいるあなたは、健康に気を使っている人だと思います。
もし牧草で育てられた健康な牛の牛乳が手に入るのであれば、それを試してみても良いかもしれません。

ちなみに、この思考は肉を選ぶ時も全く同じです。
アメリカ産はなぜ安いのか?
国産はなぜ高いのか?
ということを考えれば自ずと答えがわかってきますが、ここでは肉については趣旨が外れてしまいますので別の機会にお伝えするとします。

健康に良いという説は嘘なの?

牛乳に健康被害があるなんて信じられないという方がもしいましたら、牛乳が健康に良いと言っている方が、上記のようなポイントに触れているかをチェックしてください。

つまり、穀物で育てられた牛か、牧草で育てられた牛か、遺伝子組み換え飼料を使っているかどうかという点です。
もしこの点に触れていないのであれば、信頼できる情報ではないでしょう。
当たり前ですが、牛乳の販売に関わっている企業やそれらをスポンサーとしているテレビ番組の情報も偏りがあるでしょう。

第3者の視点でしっかりと発信された情報なのかがポイントです。

天然の牧草で育てられた牛と、遺伝子組み換えの穀物で育てられた牛からでき牛乳では、同じ牛乳でも中身は全く別物なわけです。

私はライブは好きですが、厳密には素晴らしいアーティストの音楽に限られます。
好きなアーティストのライブとジャイアンのリサイタルでは、全く別物なのと同じです。

なので、一言で「牛乳は健康か?」という問いは抽象的であり、その牛乳がどのようにして作られたのか?そして、誰が飲むのか?(アレルギー持ちかどうか)によってその答えは変わってくるということです。

是非、この記事の情報が自分で判断できるだけの材料になれば幸いです。

【参考資料(外部リンク)】
【動画】牛乳は不健康? 正しい牛乳の選び方
乳糖不耐症について

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