最近スーパーフードとして注目を浴びているヘンプシード
栄養価が高く、ダイエットにもなるということで女性に人気が高まっています。
この記事では、ヘンプシードを同じくスーパーフードであるチアシードと比較して見たいと思います。
ヘンプシードの特徴
ヘンプシードとは麻の実のことです。
麻の実にはたんぱく質が豊富に含まれているのが特徴で、肉類・魚類・卵などに比べても、圧倒的な量です。
ヘンプシードの特徴と栄養価を簡単にまとめると
・必須脂肪酸であるオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸が多く含まれている
・体内で合成できない9種類の必須アミノ酸(リジン、バリン、ロイシン、イソロイシン、トリプトファン、スレオニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、メチオニン)を全て含んでいます。
・食物繊維が多く含まれている。
・トランス脂肪酸が全く含まれていない。
9種類の必須アミノ酸が全て含まれているほどの食材はとても魅力的ですね。
現代人に足りていないと言われているオメガ3脂肪酸の含有量が高く、ダイエット効果もあります。高たんぱく質・高脂質・低炭水化物の食事を目指す人なら是非とも摂取したいところです。
次にヘンプシードの栄養価(大さじ一杯:10gあたり)は次のようになっています。
エネルギー:46kcal
たんぱく質:3.0g
食物繊維:2.3g
カルシウム:13mg
マグネシウム:39mg
亜鉛:0.6g
鉄:1.3mg
オメガ3脂肪酸: 0.47g
オメガ6とオメガ3の割合⇒3:1
厚生労働省が推奨するオメガ6とオメガ3の割合は4:1なので、ヘンプシードだけで、バランスのいい割合になっていることがわかります。
[ad#ad-1]チアシードの特徴
チアシードとは中南米で主に栽培されているシソ科のサルビア属ミントの一種で、食物繊維とカルシウムなどの栄養素が豊富に含まれているのが特徴です。
食物繊維の豊富さは、先ほどのヘンプシードが大さじ一杯で2.3gに対して、3.4gにもなります。これはキャベツの10倍にもなります。食物繊維は腹持ちが良く、血糖値やコレステロールをコントロールしてくれる働きがあるため、健康的にダイエットできるわけです。
チアシードの特徴と栄養価を簡単にまとめると
・食物繊維含有量の王様
・体内で合成できない8種類の必須アミノ酸(リジン、バリン、ロイシン、イソロイシン、トリプトファン、ヒスチジン、フェニルアラニン、メチオニン)が含まれている。※必須アミノ酸は、ヘンプシードには9種類全てが含まれているのに対して、チアシードにはスレオニンのみが含まれていないようでした。
・カルシウムが豊富
・必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸が豊富
次にチアシードの栄養価(大さじ一杯:10gあたり)は次のようになっています。
エネルギー:49kcal
たんぱく質:1.6g
食物繊維:3.4g
カルシウム:63mg
マグネシウム:34mg
亜鉛:0.46g
鉄:0.77g
オメガ3脂肪酸:1.78g
オメガ6とオメガ3の割合1:3
厚生労働省が推奨するオメガ3脂肪酸の1日の摂取量は、女性で1.8~2.1gなので、チアシード10gでほぼ満たされています。
オメガ3脂肪酸がオメガ6脂肪酸を上回っているのも、チアシードの特徴ではないかと思います。
栄養価の違いを徹底比較!
ヘンプシードとチアシードの特徴を述べてきましたが、共通して言えるのは
・必須アミノ酸が豊富に含まれている
・オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸が多く含まれている
・食物繊維が豊富
といったところでしょう。
ヘンプシードとチアシードの栄養価を比較してみたので御覧ください。
ヘンプシード | チアシード | |
エネルギー | 46kcal | 49kcal |
たんぱく質 | 3.0g | 1.6g |
食物繊維 | 2.3g | 3.4g |
カルシウム | 13mg | 63mg |
マグネシウム | 39mg | 34mg |
亜鉛 | 0.6g | 0.46g |
鉄 | 1.3mg | 0.77mg |
オメガ3脂肪酸 | 0.47g | 1.78g |
チアシードはオメガ3脂肪酸がオメガ6を上回るほどの含有量があるのが最大の特徴だと思います。オメガ3脂肪酸がオメガ6を上回っているのは、チアシードの他にフラックスシードだけです。
⇒フラックスシードの効能・栄養価と食べ方は?生の個人輸入は?
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は、最低でも1:5以上がいいと言われています。現代の人は、1:20になっていると言われていて、これが肥満や糖尿病など、様々な病気の原因とまで言われています。
チアシードを食べていれば、多少オメガ6を摂ってもバランス的には全く問題ないことになるので、オメガ3が足りないなという日は、チアシードで一発解決できそうですね。
どちらも素晴らしい栄養価を持っているので、どちらか食べていれば両方は必要ないと思いますが、あえて優劣をつけるならば、9種類の必須アミノ酸を全て含むタンパク質を摂りたい時や、オメガ3と6のバランスを考えるときは「ヘンプシード」、食物繊維やカルシウム、オメガ3脂肪酸を多く摂りたい時は「チアシード」がいいというのが、栄養価の比較からわかりました。
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