ここ最近の健康ブームの中では、亜麻仁、エゴマ油、ココナッツオイルなどのオイル系が次々と取り上げられていますね。
そんな中、米油というものもオメガ3を含む良質な油として話題になっています。米油とは、米ぬかから抽出された植物油のことで、亜麻仁やエゴマ油のようにオメガ3や豊富な栄養素を含んでいます。
米油の効能・栄養価について
米油が話題ということなので、栄養価や効能を簡単にまとめてみました。
・食物繊維などの栄養素が豊富
・オメガ3脂肪酸が含まれている
・ガンマ・オリザノールが含まれている
・抗酸化作用のあるスーパービタミンE、トコトリエノールが豊富
※ガンマ・オリザノール
抗酸化作用を持つポリフェノールの一種で、コレステロールの吸収を防ぐことによって、血中コレステロール値を下げる働きがあることで注目されているとのこと。
オメガ3脂肪酸は、現代人に不足していると言われている不飽和脂肪酸の一つです。料理によく使われるサラダ油等は、オメガ6脂肪酸が含まれており、多量に摂取するとアトピー性皮膚炎や関節炎、リウマチ、喘息など様々なトラブルの原因になります。
オメガ3脂肪酸を摂取すると、このような症状が改善することが分かっているのです。
そして、米油の栄養価で特徴的なのが、ガンマ・オリザノールとスーパービタミンEと呼ばれるトコトリエノールという2つの成分が、ともに抗酸化作用を持っていることですね。
そのため以下のような効能が期待できます。
・動脈硬化の予防
・心筋梗塞、脳梗塞の予防
・生活習慣病の予防
・肥満予防
・認知症、アルツハイマー病予防
抗酸化作用というのは、単純に血液がキレイになる効果があるので、様々な病気の予防になると考えられますね。
特に高齢化社会ですので、認知症やアルツハイマー病の効果には期待したいところです。
また米油に限らず、コレステロールを下げる効果についてはそこまで考える必要はないと思います。
コレステロールと聞くと、悪いものというイメージがありますが、そもそもコレステロールは人間にとって無くてはならないものという認識を持っているでしょうか？
動脈硬化が起こった血管内を見ると、コレステロールがべっとりと固まってしまった映像を見ることがありますが、だからといってコレステロールが悪いというわけではないのです。
動脈硬化の原因は血糖値が上昇することで、コレステロールが糖化することで起こるのです。または、食品添加物の摂取による体内炎症が起こることで、血管が傷つきそれを修復しようとコレステロールが溜まってしまうことが理由にあります。
つまり、高血糖と食品添加物が根本的な原因でありコレステロールではないということです。この辺りのコレステロールの誤解については武田教授も指摘しています。
また、日本動脈硬化学会のホームページでも、コレステロールの摂取量の制限を設けないという声明を出しています。
[ad#ad-1]「コレステロール摂取量を減らして血中コレステロール値が低下するかどうか判定する証拠が数字として出せないことからコレステロールの摂取制限を設けない」との見解が出された。
引用元：http://www.j-athero.org/outline/cholesterol_150501.html
米油が危険と言われる理由とは？
様々な効能がある米油ですが、一方である危険性が潜んでいることが懸念されているのですが、どういういことなのでしょうか？
米油が危険と言われている理由は、米油そのものではなくその製造過程にあったようです。それは、油の抽出の際に使用される「ノルマルヘキサン」という劇薬がいろんな問題を起こすためです。
ノルマルヘキサンを使用して抽出することによって、油の酸化が進みせっかくの栄養価も下がってしまうわけです。
しかしこれらはあくまで製造過程の話であって、実際は抽出した油は苛性ソーダによって中和しているそうで、危険性はなくなっていると言われています。
抗酸化作用が魅力の米油だけに、酸化が進んでしまっては元も子もない話ではありますが、気になる場合は「圧搾一番絞り製法」というものであれば、このような危険は無くなるようです。
米油の必要性
米油は、製造している会社が少なく、製造で抽出される量も多くありません。そのため、他の油よりも割高感はあります。これが圧搾一番絞り製法となるとなおさら手に入りづらい状況です。
米油の使い方としては、揚げ物の油だったり、野菜炒めなどの、サラダ油の用途で使われるみたいです。
正直なところ、健康を考えるならば揚げ物自体を控えたほうが無難ですし、油を使って炒め物をするにはオリーブオイルで代用できます。
私としては、オメガ3脂肪酸を含む良質な油を摂取するのであれば、亜麻仁油やエゴマ油、ココナッツオイル、さらにはチアシードやフラックスシードといったものがあるので、これらの中から摂取しやすいものを選択することができればいいと思います。
これらにも、食物繊維や必須アミノ酸、オメガ3などが豊富に含まれており、動脈硬化の予防、心筋梗塞、脳梗塞、認知症予防、ダイエットに効果があるのです。
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